どんぐりが拾える時期(常緑樹をお勧めします)
マテバシイ:9月中旬~ スダジイ・コジイ:10月~
アカガシ:10月~ アラカシ:11月~
ウラジロガシ:11月~ シリブカガシ:11月~
イチイガシ:11月~ (タブノキ:7~8月)
(1)どんぐりをまく
①どんぐりひろい
10~12月。大きい木の下で、大きくしかも新しいどんぐりをひろいます。
{夏にひろえるタブノキの実はまくと(種だけ)20 日ほどで芽を出します。
同じ木を植えるよりも色いろな木を植えた方がよいので、
タブノキのなえ作りにもちょうせんしてください}
②まくための準備
ひろったどんぐりを3日ほど水につけます。(虫くいや水にういたものはすてる)。
すぐにまくことができないときはネットに入れ、20~30㎝の深さの土の中にうめます。
このようにして保存したどんぐりは2~3月にまきます。タブノキの種はすぐにまきます。
③どんぐりをまこう
ポット(口径10.5 又は12.0㎝)にまきます。
ポットの底の穴には穴より少し大きい石などをおきます。
そのあと小さい石ころを1㎝ほどの厚さにいれます。
そして培養土または腐葉土と土をまぜたものをポットの上から
1.5㎝くらいのところまで入れます。
どんぐりはポットの中心に横向きにして土をかぶるくらいの深さにおきます。
土の上にはかわかないように落ち葉などをおきます(タブノキもおなじ)。
育苗トレイ(58×38㎝)に入れるとべんりです。(口の直径が10.5㎝のポットが24こはいります)
*腐葉土:木の葉を腐らせてつくった土
*培養土:植物を育てるためにとくべつに作った土
④まいたどんぐりを置く場所
日向でも日陰でもかまいませんが、日当たりが良すぎると土がかわきすぎます。
⑤水やり
土の上においた落ち葉のうらがかわかないほどにジョロで水をやります。★やりすぎに注意しましょう!
(2)なえ木のせわ
①なえを置く場所
秋から冬にまいたどんぐりは4月ころに芽をだします。
強い風が当たらない、へいなどの近くで、水道に近いところが便利です。
②ポットの置き方
育苗トレイに入れるのが便利です。
このときに水がたまるところに置くと病気や根ぐされの原因となります。
また、底をうかせると乾燥しすぎます。
③夏の注意
直射日光をさけるためにおおいをします。
遮蔽率50%ほどの寒冷紗を使うと便利です(お父さんやお母さんに聞いてください)。
④水やり
落ち葉の
上からジョウロで静かに水をやり、ポット内に十分に水がしみるようにします。
《水やりの目安》
土のかわき具合で水やりの回数をふやします。夏は1日1回以上が必要です。
⑤ひりょうのやり方
売ってある培養土には、なえ木の生長に十分な養分が含まれていますが、
成長が悪いときやどんぐりをまく土を自分で作ったときは肥料をあたえた方が良いこともあります。
肥料は固形肥料が便利で、年1回やれば十分です。
(3)なえ木を植える
このようにして2年間育てたなえ木を植えます。
山に植えたり庭に植えて育てましょう。
(佐世保市では市内の数カ所に苗木を植える場所を準備しています。)
【参考文献:ドングリポット苗木づくり・岡山県農林部林政課・平成6年】